お気に入りCubanSalsa紹介
Cuban SalsaDJのお気に入りアルバムを紹介。
04年11月 "Dark Latin Groove"
artist: DLG
(Sony International/81694)あまりに“ベタ”すぎる選択。しかもキューバンじゃないし。。。
おそらく今日本でサルサやっている人で、
彼らの曲を耳にしたことがないひとなんていないんじゃないだろうか?
基本中の基本。
スタイル、好みの枠を越え、大ヒットしたアルバムです。
「何を今更」なんですけど、でも、これ、最近サルサ始めた人は、
逆に名前は知らないんじゃないのかなぁ。
先日、古くからの僕のキューバ道の大先輩でもある知人と話していて、
「DLGは、本当に素晴らしいプロジェクトだったよね~」という話が出たので、
ここで、敢えて、この超有名アルバムをあらためてご紹介。
当時からRMMなどのニューヨークのサルサシーンで、
第一線でヒットを連発していた、売れっ子アレンジャー&プロデューサー、
セルヒオ・ジョージが、突如何の前フリもなくポツリと発表した、
名もない新人達のユニット。
あれよあれよというまに広まって、
今でこそ、どこでももう、恥ずかしくてかけられないくらい、
あちこちでかけ倒された、コテコテのアルバムですが、
これが発表された96年当時、
これはもう、国を問わず、ラテン界全体にとって、
頭を殴られたかのような「衝撃」でした。
これ以降のNYやプエルトリコ系サルサ系アーティストだけでなく、
キューバのサルサアーティスト達ほとんどは、
必ず彼らから何らかの影響を受けた、といっても過言ではありません。
彼らは、これを入れて合計3枚のアルバムを残して(※ベスト版を含まず)、
解散してしまいますが、
中でもデビュー作の本アルバムは、
曲の良さ、クウォリティー、斬新さ、アイデア、エネルギー、
何をとってもピカイチだと思います。
音楽的な素晴らしさについて書き出すと、もう止まらないので、
その辺は、日本版ライナーなど(これ、日本版も出てました)、
他の多くのレビューをお読み下さい。
ぱっと聴き、「あ、これは誰々の曲に似ている」なんて思うかもしれません。
違います。
他のみんなが、彼らの真似をしているのです。
それくらい、彼らがその後のアーティスト達に与えた影響が、あまりに絶大なのです。
正確には「彼ら」ではなく、
スゴイのは「セルヒオの頭」なんですけどね…。
Timbaなどのキューバ系やHipHop系チューンに合わせて踊ると、
どうしても何か違和感があるNY、LAなどのダンススタイルに対し、
その逆でも比較的対応しやすいのが、キューバンスタイルの長所のひとつ
だと思っているのですが、
体がキューバ音楽しか受け付けず、キューバっぽい踊りしかできない僕にも、
“キューバっぽくない曲”に合わせてキューバンを踊る楽しさ、ってのが、
確かにあります。
その意味で行けば、これは、いまだに僕の中で、
「キモチ良さNo.1」のディフェンディング・チャンピオン。
未だにトータル的にこれを越えるものを知りません。
NYの街から生まれたセンスで、NYのミュージシャンのみで作られた、
完全にNY系のサルサのはずなのに、
このアルバムに関しては、むしろ、
NYやLAなど、エレガントなスタイルの踊りの方が、
見ていて違和感を感じるくらい。
音の系統は違えど、踊る気持ちよさ的に、
つまり、Funkyスピリッツ的に、
キューバンのサルサダンスにもグッときます。
これが発表されたばかりの頃、
まだ日本では誰も彼らを知らないし、
どこの店頭にも並んでいなかった時、
僕の師匠であり、当時から第一線のDJでもあったProf.Togo氏が、
いちはやくこれに着目。
通っていた彼のレッスンで、初めてこのアルバムを使った日、
入り口から漏れて来たサウンドに、
「なんじゃ!こりゃぁあ!!」とノックアウトされた衝撃は、
未だに忘れられません。
まだ彼らを知らない人には、
誰でも持っている、有名な基本アルバムだから、
という理由ではなく、
まずこの、問答無用の気持ちよさを体験して欲しい。
とにかく手に入れて、全曲踊りながら隅々まで味わってもらいたい、
100点満点の素晴らしい一枚です!

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