キューバン・サルサDJのお気に入りCD紹介 シンゴ&ヒメのCuban Salsa

お気に入りCubanSalsa紹介

Cuban SalsaDJのお気に入りアルバムを紹介。

04年4月 "Jardinero"

artist: Jesus Diaz y su QBA

0404jardinero.jpg(Bombo Music Prouduction 8062)問:このアルバムを一言で表現しなさい。
解:「もしもドリフターズがサルサを歌ったら」

…と言った感じ。
在米キューバ人パーカッショニスト&ボーカリスト、Jesus Diazのグループ、
QBA(たぶんこれで“キューバ”と読むのでしょう。)の2枚目。2003年作。
ボーカルのヘタウマ加減、コーラスのとっ散らかり具合、
なぜかどことなくマヌケ感漂うブラス&リズムアレンジ、etc...
どれをとっても、全体にズンドコ感あふれるドリフTimbaアルバムです。

このJesus Diazさん、
僕はアメリカのLatinJazzプロジェクト、
Funky Cubonicsでしか名前を見たことがありませんが、
これはあまりにLatin感が少なくてがっかりした思い出が。
まさか、自分のグループでは、バリバリのTimbaをやっているとは!
自身でアレンジも積極的にやってます。

この人の力の抜けた声のせいもあり、
キューバで活動する多くのTimbaバンドと比べると、
早い曲も含め、なぜか全体的に「ちんたら」としたイメージ。
でも、アメリカで活動するキューバ人にはむしろ珍しく、
"Salsa"ではなく、あくまで"Timba"なんだな〜。

全体に、一発で覚えて口ずさんでしまうキャッチーな曲はありませんが、
通して聴いていても、逆に疲れないというか。
こちらのテンションが低いときでも、楽々踊れそう。
この「脱力感」も、良く聴いていると、
パワー不足という不満ではなく、
都会的なアンニュイ感を出していて、気持ちよく思えてきます。
やはり住んでいる場所が影響している、というか。
積極的に客をあおり、ひたすら突っ走るパワフルさも、
Timba系バンドの魅力のひとつですが、
冷静にTimbaやってる、というのは、よく考えたら聴いたことないかも。
ぱっと聴き、地味な印象がありますが、
繰り返して聴くうち、こういう調子のバンドの斬新さ、貴重さがわかってきました。
こういうのもあっていい。是非LIVEなども見てみたい。

ラップ、というよりはむしろ、ポエトリー・リーディングの9曲目、
"Wannabe"など、都会感という意味では白眉。知的さを感じさせます。
こういう朴訥とつぶやくスタイルをTimbaに乗せるなど、
決してキューバ国内のバンドには思いつかないのではないだろうか。
キューバ系イケイケバンドのアップ系チューンで、
「さぁパーティーだ!」「リズム」「踊れ!」「腰を回せ!」
などの言葉であおられるのに疲れたとき、
むしろ、こういう力の抜けた曲調のバンドは、
東京人には「ほっ」とできると思う。

はっぴと水玉模様のはちまきで、ヘラヘラ踊りたい一枚。

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